雑記、24

 前略

 また下書きを3つも産んでしまった。

 これは4つ目で、いよいよ後がないというかなんというか、書き切りたいなあと思いながらも適当に殴り書いては諦めることを繰り返している。捨てるくらいならキメラにして出してしまえという気持ちもあるのだが、なんとなくやりたくないのでやっていない。下らないこだわりだが、下らないこだわりの無い作品ほど下らない物も無いだろう。

 なんてそれっぽいことを書いてはいるが、とりあえず出しておこうと言うだけの駄作だと思う。読まなくてもいいし読んでバカにしてもいい、とここまで書いてようやくこれは元からそういうものだったという本質を思い出した。他人の目を気にしないと言う人間ほど他人を気にしているものである。


 なりたい像の話。

 なっている姿の話、アイドルで言うところの神崎蘭子の話。


 神崎蘭子が好きだった、と言うとそこそこの割合で「意外だ」と言われる。僕もそう思う。少なくとも今の僕にとって、1番の推しとして存在するようなタイプのキャラではない。そういう自覚がある。

 何故好きになったか、と言われても正直なところ一目惚れである。大体のキャラクターは交通事故で、好きになる理由なんて後付けだ。最近は外見だけでは好きになれなくなってきてはいるが、それでも変わらず1番の要素ではある。


 次に理由を挙げるならば、芯の強さであると思う。

 自らが掲げたキャラクターを貫き通す強さに惹かれた記憶がある。当時の僕はそういった強さとは無縁であったし、無意識のうちにそうありたいと願っていた部分はあると思う。


 21にもなって尚、厨二病を拗らせている。

 流石に羞恥心と社会性が阻んでいるため人前でそういった面を見せることは無くなったが、今でも変わらずクサいものには惹かれてしまう。

 アイドルの将来を妄想するのが好きだが、彼女の像は考えたくないなと思う。20代30代と歳を重ねても尚あのキャラクターを貫くのは流石にクるものがあるし、かといって大人しくなって普通の人間に落ち着く彼女もあまり見たくない。二次元の存在はこういう時に便利だなとつくづく思う。


 人は自分の見て聞いて感じた物で構成されている。

 僕の場合は芯の構成要素に少なからず神崎蘭子が含まれていると自分で感じている。高校生の僕が最ものめり込んだコンテンツの一つで、さらにその中で最も愛していたキャラクターなので当然といえば当然なのだが。


 彼女の将来像は想像したくない。

 それ以上に、僕は僕自身の将来像を想像したくないな、と思う。

 大人になって角が取れてしまった自分は見たくないし、かと言って歳をとっても尚正義を振り回している自分もあまり見たくはない。どちらかと言えば後者になりたいが。


 二次元よりも自由があるはずのこの世界は、どうにもままならないものなので。草々





 読点が多いのよ